ところてんは何からできているの? |
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ところてんは海藻のテングサからできています。(テングサ晒し風景写真)
このテングサをよーく水洗いし、沸騰している釜で煮ます。
その煮汁を濾過し、固めたものを水鉄砲のようなところてん突きでギュッと押し出します。
すると、細い棒状のところてんになるわけです。
あなたもテングサからところてんを造ってみませんか!
★海から採ってきたテングサからところてんを造る方法はこちらを参照ください。 |
いつからあるの? |
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今は誰もがツルツルッと食べるところてんは、平安時代に中国から遣唐使が持ち帰ったのが、始めだといわれています。
当時は高貴な人々の贅沢な食べ物だったようです。 |
名前の由来は? |
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中国では、ところてんの原料のテングサを「こるもは」といい、これが日本で「心太(こころふと)」となり
「こるもは」→「こころふと」→「こころたい」→「こころてい」→「こころてん」→「ところてん」と転化しました。 |
ところてんをお箸一本で食べる(食べた!)の由来は? |
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現在でも年配の方や、一部の地方(名古屋辺り)ではところてんをお箸一本でツルツルッと召し上がって頂いてますが、なぜところてんをお箸一本で食べるのかという理由については、これといった定説はないようです。
タカトーでは有力な二つの説をご紹介いたします。
<注>以下の文にはフィクション(たとえ話)が入っています、あしからずご了承ください)
【ところてんやさんの苦肉の策からきたお箸一本説】
むかしむかし(といっても戦中もしくは戦後の頃)、
お箸がまだ貴重品だったころのお話です。
東京にあったとある「ところてん屋さん」ではお箸が高価で貴重品だったため、人数分の箸が揃えられませんでした。
そこで、本当はお箸2本でところてんを食べた方が食べやすいのですが、
やむ終えずお箸を一本づつにして食べてさせる事にしました。(一本でところてんを食べさせれば、お箸は食べる人数の半分で済みますからね)
当時のところてんは一本箸でも十分に食べられる硬さと弾力と長さを持ってたんですね。(最近は箸にもかからないようなところてんもありますが)
ただ黙って箸一本で食べさせると、このところてん屋はなんてケチなんだと思われます。
そこで“これが粋な食べ方なんだ!!”
というようなことを云い始めたことが伝わって江戸っ子の粋な食べ方!というように広まり、それが今に至っているようです。
(実は、本当のところは定かではないのです。あくまでも噂です・・・)
【ところてんは”おやつ”だからお箸一本だ!説】
むかしむかし、ところてんがとても大好きな子供がいました。
その子供が親父さんに聞きました。
「ところてんはご飯なの、それともおやつなの?」
聞かれた親父さんは
「ところてんは”おやつ”に決まってんだろうが!」
と怒鳴りながら答えました。
それを聞いた子供は親父さんの剣幕にひびりながらも、
「だって、よくわかんなかったんだもの・・・」
と半べそで言いました。
それを見た親父さん、
「それじゃ、ところてんが”おやつ”か”ご飯”だか誰でもわかるように、ところてんはお箸一本で食べる事にすんべぇ〜!おやつに箸を二本も使うのも勿体ねぇーし!」」
という事で、おやつとご飯を区別するために箸一本になったらしい。
(これも、あくまでも噂です)
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