「ところてん」をツルツルッと食べた時に「ウッ!ゲホッ!」とむせて苦しい思いをしたことって、「ところてん」を食べたことがある方は、一度ぐらい経験はありますよね。
これってきっと、「ところてん」が酸っぱいから起こる現象ですよね。
「ところてん」って聞くと、10人のうち半数以上の方が「酸っぱい!」って想像すると思いますが、「お酢」と「ところてん」って、実は切っても切れない仲なんですよ。
「ところてん」の主原料は海に生えている、「テングサ」です。
この「テングサ」に「水」と「お酢」を加えそれを煮出してところてんは出来てます。なんで、お酢を加えるのかを工場長に聞いたところ、「昔からそのようにしているからだ。」との返答。
「えっ!?」
ところてん専門店の答えとしてこれではちょっと寂しすぎる・・・・。そこで、お酢を入れないで造るとどうなるかをもう一度工場長に聞いてみました。
「テングサがぜんぜん煮えなくて、ところてんにならなくて、使い物にならないぞ。」と答えが返ってきました。
という事は、お酢はテングサから、ところてんのエキスを抽出しやすくする役目をはたしているといえそうです。
また、お酢はところてんの保存液にも使われています。
カップの中に入っている液体がお酢です。
このお酢のおかげで「ところてん」は、添加物や保存料を一切使用しないでも何ヶ月もの保存が可能となっています。
そして、さらに「ところてん」にかけるスープ。
関西の一部の地域では、あまーい黒みつをかけて食しますが、それ以外の地域のほとんどでは、ところてんには酢醤油をかけて食します。
なぜ「ところてん」に酢醤油をかけるのかは、これも定かではありませんが、推測するには、先人たちのながーい経験から得られた「夏バテ対策」ではなかろうかと思います。
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